粋な親父!

  昨日、赤坂東宮御所の隣に在る神社本庁の前で
 80歳近い(多分?)爺ちゃんを乗せた。
 恰好良いんだ。どんぶりにパッチ、黒足袋に雪駄
 門前仲町の祭り半纏に、鹿皮の巾着を下げて。
 「東陽町へやってくんな!」
 「へいっ」(本当は、はいっ!って)
 べらんめい口調だけど、自然で優しい。いいね!
 途中で、「よう、わっぱ屋さん、この車虫籠みてぇだな〜」
 「はっ、どしてですか?」
 「だって、ガチャガチャ、ギリギリ言ってるじゃね〜か!」

 実は何時も乗ってる担当の車を、相方がぶつけて修理中で代車のパクタレ。
 45万キロも走ってる奴。確かにあちこちでギシギシ音が出てる。
 「申し訳ありません。代車なもんで、頭!」
 「えっ、なんで頭って解った」
 「はい、半纏で」
 「おめぇ〜も、肩入れてんのかい?」
 「いえっ、腰を悪くしましてやってません」
 「そうかい。残念だろ。今度遊びに来な!」って名刺をくれた。
 富岡八幡宮の総睦の名誉会長だって。
 昔、富岡の神輿を担いだけど、浅草は「せいやっ」
 富岡は「わっしょい」なんだよな!

 来年の夏には顔を出してみるかな!

 *わっぱ屋=運転手
 *肩入れる=神輿を担ぐ。でした。