今日の昼下がりに!

 困った!ランチタイムも終りの頃、F爺も他の客も
帰り、ある爺ちゃまと2人だけになった。
話がしたいらしくて、盛んに話しかけてくる。
その爺ちゃまは、80歳前後で、週に3~4回は
食事にみえる、俺も、年配の方と話すのは、嫌いではない。
寧ろ、好きかもしれない。何故か分からないが!大正天皇
ご学友みたいな、その爺ちゃまとは、何故か会話が
キャッチボールに成らない!自分の「前立腺がん」の話とか、
脳梗塞」をやった話とか、今、頚椎の圧迫で、右手が痺れて
不自由だとか、そんな話ばかり。「うんうん!」って聞いてるが、
はっきり言って、ちょっと苦手!
そんな時、突然「旦那っ!右手の痺れが少し良くなったので
前にやってた、ハーモニカー(まま)を又始めたんだよ〜
そんで、他のお客が居なくて、カウンターの特別なお客達だけの時、
俺のハーモニカー、聞いちゃくんね〜かね〜?」
「はぁーっ!でも皆忙しい人ばかりだからね〜」
「一応、聞いてみてくんねーもんかねー」
「んん〜っ!まあ〜その〜なんだね〜あのう!」
いやぁー困った!想像だけど、爺ちゃまの選曲は、童謡か、演歌か
軍歌じゃねーかなー? ランチのBGMには、程遠い気がする。
はっきり、だめだよ!って断れないんだよな!
内気な俺には! ガツンって言って、心臓がキュッってなっても
こまるしさ〜!